アンダーピニング工法
アンダーピニング工法とは、傾いた住宅を、ジャッキを用いて水平に戻す工法です。住宅の荷重を反力に、50〜100cmの鋼管杭をジャッキで圧入しながら溶接などで連結し、支持地盤まで到達させ、住宅を水平に戻した状態で支持させます。
また、沈下修正だけでなく、建物に隣接して掘削が行われる場合など、工事による影響から地盤が沈下する恐れがある時には、 あらかじめ沈下事故に対する防護策としてもアンダーピニング工法は用いられています。
- 将来的に住宅が沈下する可能性があると想定される場合に用いる工法。
- 作業スペースの範囲が小さいため、大掛かりな規模の作業が必要ない。
- 大型機械の進入が困難な場所でも、容易に施工可能。
- ジャッキで住宅を持ち上げるため、住宅にお住まいの状態のまま工事可能。
- ジャッキを使用するため、地盤の高低差のレベル修正は、1㎜単位で正確に調整できる。
- 打ち込んだ鋼管杭をそのまま支持杭にするため、再沈下の危険性がない。
- 騒音・振動が少ない。
耐圧盤工法
耐圧盤工法は、ジャッキを使い、傾いた家を水平に戻す工法です。主に、地盤表面だけが軟弱な場合や地盤がこれ以上沈まない（収束している）場合に行います。この工法は、地盤の圧密沈下が終息していることが前提となり、施工に当たっては事前に沈下測量を数回に分けて行い、沈下が終息したことを確認する必要があります。
- 主に地盤表面だけが軟弱な場合や地盤がこれ以上沈まない場合に用いる工法。
- 住宅にお住まいの状態のまま工事可能。
- 大型の資材・工具を使用しない。
- 騒音・振動・ほこりが少ない。
- アンダーピニング工法に比べ、安価である。