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伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク

6月1日(土)~2日(日)の1泊2日で
一般社団法人 全国住宅技術品質協会主催の『地形地質体験学習会』に参加してきました。

伊豆半島ユネスコ世界ジオパークは2018年に日本で9番目にユネスコ世界ジオパークに認定された地域です。
今回の開催で室戸 洞爺湖有珠山 島原半島に続く国内4箇所目となりました。

伊豆半島はフィリピン海プレート 北米プレート ユーラシアプレートの3つのプレートがひしめき合う地域であり、活発な火山の活動などによって、さまざまな地形が生み出される地域です。

主に巡ったスポットの紹介をしていきます。

 

〇伊豆スカイライン
ガイドさんの案内のもと池の向駐車場から丹那盆地や丹那断層を確認することができました。
残念ながら富士山は雲に隠れて見られなかったです。

 

〇丹那断層公園

丹那断層は700~1000年周期で2mずつ繰り返し移動しており、石積みなどが横ずれ断層によって綺麗にずれているを見ることができます。

地下観察室では直接 断層を見ることができ、断層左右で明らかに違う土質を確認することができます。

 

〇大室山

約4000年前にできた伊豆東部火山群で最大のスコリア丘です。リフトで登ることができ、火口縁には遊歩道が整備され周遊することもできます。遊歩道には8体のお地蔵さんが設置されており、漁師が海上安全や豊漁を祈願して担いで持ってきたそうです。
驚いたのは国の天然記念物に指定されている山体の火口底はアーチェリー場になっています。

 

〇さくらの里

大室山の山麓のさくらの里ではスコリアラフトを見ることができます。スコリアとは軽石状の火山噴出物であり、ラフトとは筏(いかだ)の意味で、溶岩上を筏のように流れ下ることからこの名称がついています。

 

〇城ヶ崎海岸

最後に城ヶ崎海岸では大室山が約4千年前に噴火したときに海岸線を2km近く埋め立て、波に浸食されたことによって形成された溶岩岩石海岸で海岸線沿いを整備した遊歩道となっています。
門脇つり橋ではいろいろなロケ地として使用されている名所となっており、つり橋の奥に見えているのが伊豆大島です。

 

今回の地形地質体験学習会では主に伊豆半島の東部を駆け足でしたが予定通り巡ることができました。他にも洞窟めぐりやガイドなしでは立ち入れないスポットなど、まだまだ回れきれていないスポットが多くあるみたいです。時間があれば熱海温泉や相模湾の海の幸など堪能しつつ興味がある方は一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

技術部 土井 雄一